コラム2


2022年2月

みなさんこんにちは、葡萄の木代表林薫です。
 新年の決起コラム(!?)から、もう一ヶ月が経とうとしているなんて信じらんない!
 きりのいいところで4月から育休復帰のママごんたちは、なおさらのことおちび達とのまったりした日々はマッハのごとく過ぎ去っていってしまっているんだろうなあ・・・私といえば、長男出産時、児童養護施設で児童指導員をしておりました。「生んだらもどってくる」と自分の担当していた班の子に言い続けて、産休にはいり、育休明けの保育園も予約して、無事出産。そのころは,1年までしか休みはなかったので,息子とのめくるめくラブタイムはあっという間に過ぎ去り、さあそろそろ、4交代の宿直もあるあの生活がもどってくることが現実味を帯びてきた頃の夜、なぜか無性に泣けて泣けてしょうが無かったことがあったのです。
 そして、スヤスヤ寝ている長男に、「いやだよねえ、母さんいないのいやだよねえ・・・いやだって顔してるもんねえ」と、泣きながら語りかけていました。
 そして、次の日、育休復帰1か月前どころか、2週間前くらいでしたか、職場へいって「やめます」と迷わず申し出ました。「そのうち来ると思ってたよ」と、当時の施設長に言われたときは、泣けました。あの頃のことを思うと、今、私がこうして6人の母となり、その頃母親代わりとして7人の子どもの担当をしていたのですが、まあまあその数に近づくくらいのこととなり、子育支援事業に取り組んでいることは、どうしても長男と離れたくなかったことに始まっているのかなあ、と思います。
 仕事が中途半端でやり逃げ的な最後だったことへの贖罪なのか何なのかわかりませんが、こんなに子どもにかこまれているにも関わらず、本当はちょっと児童養護施設にも未練があります。
 何が吉とでるかわかりませんが、私はあの時の決断を人生の英断だったと誇りに思っています。その長男は今年20歳になり、どうなっているか、といば、「林さん家のうっかり八兵衛」「林さん家の歌麿君」でだいたい説明がつく出来上がり・・・そして3月には、自宅から一番近いところの大学に入学しておいて、一人暮らしをするそうです。あっでも、八兵衛君曰く「一人暮らしがしたいんじゃない、このうちから出たいだけ」だそうで、「飯は食いに来る」とのこと。キャパオーバーの家だと、子どもの自立はお手軽にできるようです。おすすめよ♡ちなみに、私も住宅育ちで、20歳で、家を出たんだった。血は争えないなあ・・・本当は、今回のコラム、一年の計は~にありの話をしたかったのだけど、こんな話になってしまいました。では、また、拠点でお会いしましょうねえ♡♡