コラム16


みなさんこんにちは。代表の林薫です。

月に一度はコラムをと思っていましたが、中々思うに任せず・・・そろそろなんかあげないとなあって思っていたところにスタッフの純子のコラムが別件で出来上がったのに飛びついてしまって、面目ないなあって反省しておりましたが、自分なりに思ったことがあったので、ひさびさのコラムを献上いたします。なので、コラム立て続けです。

テーマは「愛について」。

私、オンライン講座でも「愛の教科書」なんていう大それた名前で講師を務めることになっているのですが、こんな壮大なテーマについて、私ごときが何を語ることがあるのかと、もちろん今でも・・・悩みながらの講師依頼を受けてしまったのですが、いろんな本をな斜め読みながら何冊か読んで、いろんな角度から、立場から「愛」についての考察に触れてみています。

さて、新年度にはいって早速、4月、今週の月曜日から支援拠点葡萄の木の夕方空き時間を利用して、スタッフの小川清美ちゃんが、「清美食堂」という名前で、夕方から夜にかけてのご飯をみんなで食べられる広場を立ち上げました。

拠点に来たことがある方なら大抵の方が知っているであろう彼女。

 みるからに食堂にいそうなおばちゃんそのものなのですが、だからといって食堂がやりたいわけではなく、夕方から夜にかけて、一人でてんてこ舞いのママ達の居場所になってあげたいとの思いで、ずーっとずーっと暖めてきた夢をついに実現させたのがこの「清美食堂」です。

清美ちゃんは、私の3番目の子どもと保育園が一緒の最初はママ友。実は長男同士も一緒だったんだけど、彼らの時はお互い知り合っていませんでした。

初めて出会ったときは、お互い保育園の送りのタイミングで、私は年少の担任の先生から、貸してあるハンカチをかえしてくれと注意されて、若かった?私は、ムカッときて、返せって言うなら貸すんじゃねえよって感じで、家では尻でふけって教えてる!っていちいち借りてきたハンカチの把握なんかできないから、貸さなくて結構!って啖呵切って、先生からは「わかりました。では、林さんはそうのように対応します!」って言われて、ふん!って感じできびすを返してスタスタクラスの入り口から離れたら、後ろから、とことこやってきて肩たたかれたのですね。

そして、その人は「私は、5枚ためたらかえすようにしてるよ!」って!

それが、この方、小川清美ちゃんです。

それをきっかけに二人の仲は急激に縮まり・・・今となっては、彼女の息子は私の彼氏となり、息子となって今に至ります。

彼らも今年16歳です。

親同士のフィーリングが合うためなんだろうけど、長男も長女もみんなそれぞれが仲良しな友人として、今も続いております。

清美ちゃんは、20歳でお母さんを突然無、亡くしていて、彼女の生い立ちは、そのお母さんのことも含めて、きっといろいろなことを諦めなければならない状況が多かったんじゃないかなと思っています。

きっと愛情をふんだんに受けて、育ってきているのではない。

私は、以前中日新聞の取材を受けたとき、今の自分があるのはたくさんの人の愛情をうけてきたからだって、そのたまった愛情を今ふきだしているんだって答えたことがあります。

そんな私と清美ちゃんは、なぜだか会ったときからお互い惹かれ合っている。多分相当育ってきた環境は違うのだけれど、何かわかりあえてて、私たちの愛のベクトルが相手を差し合っているって感じています。

見た通り(?)清美ちゃんの方が6つ年上で、お互い長女同士。私がお姉さんみたいな関係です。ママ友は年齢の壁を軽く越えていきますよね。しかるべく位置で付き合えるのがいいよね。

わたしからしたらね、本当は甘えん坊な清美ちゃんですが、出会った頃からずっと、清美食堂的な発想を持っている人でした。みんなに頼られて、みんなのこと心配して、困っている人のことをほって置けない人。

だから、葡萄にこなくなってもおきよちゃんとは続いている利用者さんはたくさんいて、名古屋から離れても繋がっているママ達の拠所になっています。

そして、彼女がやりたいように、いまそれが形として体をなすことになって、そこに協力する形で関われることに私は深い喜びを感じています。

愛の吹き出す元になっているものが、有り余っていたからなのか、求めていたからなのかそれぞれ根本は違うのだけど、誰かのために何かしたいという思いは、幾十ものベクトルでこの世界を覆っているんだって感じます。

清美ちゃんの愛を受け取って、心が楽になる人たちにとっての最高の居場所になるでしょう。

「清美食堂」オープンです♡